BardからGeminiへ。気になる料金体系と決済方法。今後AIアシスタント界では激しいシェア争いと価格競争が起こる。

BardからGeminiへ。気になる料金体系と決済方法。今後AIアシスタント界では激しいシェア争いと価格競争が起こる。

googleがAIアシスタントとして出しているBardがGeminiへと名前が変わった。

突然だったためにこの変更は結構驚いた。名前を変更する理由が分からない。まったく別のサービスになったのならともかく、中身の進化であれば名前変えない方がいいと思うんだけど、きっと僕個人には分からないような理由が何かあるんでしょう。

twitterがXとなった時のような驚きをGeminiも狙ってるんでしょうか。ただ、どうだろう。BardはChatGPTに比べるとそれほど浸透しなかったような気もする。Geminiもそれほど。。。

AIアシスタントとして、名前が複数あると混乱するとか、リブライディングの為とか色々言われてますが、googleはAI分野で市場を独占するためのインパクトを与える大胆な施策がまずは、名前を変えることだったんろうなと思います。

BardからGeminiの違い

Bardと調べてみたら、検索結果がすでにGeminiに置き換わってた。こういうところはほんとgoogleは早いです。googleが検索エンジンやってるんだから、当たり前と言えば当たり前ですが、とりあえず、Geminiに聞いてみました。ちょっと長くなりますが読んでみると面白いです。

BardとGeminiはどちらもGoogle AIが開発した対話型AIですが、いくつかの重要な違いがあります。

1. モデルのアーキテクチャ:

  • Bard: Transformerベースの言語モデル
  • Gemini: PaLM (Pathway Language Model) ベースの言語モデル

PaLMはTransformerをベースにさらに改良されたアーキテクチャで、より複雑なタスクを実行できる能力を持ちます。

2. 能力:

  • Bard:
    • 文章生成
    • 翻訳
    • 質問応答
    • 要約
    • コード生成
    • 音楽作曲
  • Gemini:
    • Bardの能力に加えて
    • 知識グラフへのアクセスと活用
    • より複雑な質問への回答
    • 推論と説明
    • 創造的なコンテンツ生成

Geminiは、知識グラフへのアクセスと活用により、より深い理解と推論能力を持ち、より複雑な質問への回答や創造的なコンテンツ生成が可能になっています。

Bardの能力に加えて

Bardに加えてという一文は、Bardの機能は残しながら更に進化させたということでしょうか。加えてどうなのか?というところまで深く掘り下げられていません。

知識グラフへのアクセスと活用

知識グラフとは?

さまざまな知識のつながりをグラフ構造で表したものを「知識グラフ(ナレッジグラフ)」と呼びます. 知識グラフは,さまざまな知的システム/AIシステムの開発に利用されています.

google

AIについて調べ始めるとこういう難しい単語よく出てきます。ちょっと意味が分かりにくいですが、とりあえずBardではアクセスできなかったけど、Geminiでは活用することまでできるようになったということですかね。

より複雑な質問への回答

実際にGeminiを使ってみました。Bardの時は「大言語モデルでは学習中です」みたいな文言が結構な頻度で出てきました。特に画像や動画を使って質問した時に多かったですね。質問に対してのNGがGeminiになってからは減ったような気がします。

創造的なコンテンツ生成

これは画像や動画の自動生成のことをさしてるんだと思います。Geminiって画像や動画を使ってできることが増えたような記事があったような気がしたんですが、今回のGeminiの回答では画像や動画って文言が出てきませんでした。

そこ触れないのなんでなんでしょうか。機能としてメインな部分なんだと思うんですけど。

3. 利用方法:

  • Bard:
    • Google AI Test Kitchenで利用可能
    • 日本語版はベータ版
  • Gemini:
    • Bardよりも広く利用可能
    • Google 検索、Google アシスタント、Google翻訳などに組み込まれている

GeminiはBardよりも広く利用可能で、より多くのユーザーが利用できるようになっています。

gemini

確かにマルチモーダル機能は日本語で使えなかったりしてたのでベータ版だったんでしょう。でも、Bardは検索や翻訳機能には組み込まれてるような気がしたんですが、Geminiになってより連携するようになったということでしょうか。

Gemini決済方法

すでに話題となっているようですが、ChatGPTとの性能比較でGeminiは圧勝したとされています。正しくはGemini Ultra 1.0というモデルらしく、Geminiシリーズ最高峰、最高傑作とのこと。つまり、Geminiといっても以下の複数のモデルがみたいです。

Gemini Ultra 1.0
Gemini Pro
Gemini Nano

ランク的には上から順。このGemini Ultra 1.0を使うには、Gemini Advancedという有料版に加入しなければいけないのですが、ChatGPTの決済方法はクレジットカードのみ。

しかし、このGemini Advancedの決済方法はクレジットカード、そしてpaypal、paypayまで含まれてます。今まで、ChatGPT Plusを使うことに二の足を踏んでいたユーザーが一気にGeminiに流れてくる可能性もあるかもしれません。

Gemini料金体系

Gemini Advancedを使うにはgoogleのサブスクリプション「Google One」に新たに加わった「AIプレミアムプラン」に加入する必要があるみたいです。 料金は月額19.99ドル(日本市場では税込2900円)。

Google Oneにアクセスして、左上にある「アップグレード」ボタンを押すと、プランが出てくる。

今だけかもしれませんが、2カ月無料ということでかなりお得感があります。Gmail、Googleドキュメントとの連携機能はまもなく提供開始と書いているので、ここの部分が使えるようになったら入会した方が良いかもしれません。

Gemini Advanceでできること

2月8日から日本を含む150以上の国と地域で英語版が提供されているとのことなんだけど、実際にGeminiでは、日本語にはすでに対応してるっぽい。Geiminiに聞いてみても、まだ開発中であるとは回答してくるものの、Geminiのアプリがダウンロードできることからして、完全に日本語バージョンになっているとみていいと思う。(デバイスの制限があるかもしれません。p30liteではアプリが出てこない模様)

ここらへんにこだわってほしいのは、日本語版じゃないと決済方法が不安だし、それによってユーザーがいつまでも増えてくれないのは困る。Chat GPTとの価格競争が起きてもらいたいし。

Googleの各サービスとの連携機能Googleドキュメント、スプレッドシート、Gmailとの連携可能。
Gemini Ultra 1.0GPT4を超える結果を出したと言われる高性能なマルチモーダル生成AIモデル
googleスプレッドへの出力機能Bardの頃からあったけど、より強化された
AIコンテンツ検出をすり抜ける文章の生成今はAIで文章を作っても分かってしまうらしいのだが、それをすり抜ける文章生成能力が備わっているらしい
音声読み上げ機能よりクリアな音声機能。