簡単な編集ならスマホだけでも十分イケるんですけどね。
ある程度凝った動画にしたい時はやはりパソコンじゃないとダメです。例えば、テキスト入力。キーボードの方が圧倒的に効率が良い。また、細かい作業ともなると、スマホのような小さい画面では見づらい上に、編集作業が親指もしくは人指し指となるので、かなり疲れるんじゃないでしょうか。
そこで、これから動画編集をやろうと思っている人に向けたパソコンを選ぶ時のポイントをまとめてみたいと思います。
価格差があるパソコンをどう見るのか?
パソコンの中古市場を見ると、価格差が物凄いあるのが分かりますよね。数千円で買えるものから、何十万もするものまで。何故、これほどまでに価格差が出るのか?メーカー側が製造した時のコストによるものももちろんあります。また、どこで製造されたものなのか?によっても違ってきます。
例えば、中国なんかは人件費を安くしてパソコンを大量生産しているので、日本製のものと比べると安いイメージがあります。しかし、ただ安いというだけで決めてはいけません。パソコン一つ一つの部品や機能にもランクがあるため、価格だけでは決められないんですよね。
そこで、パソコンで主に見ていくべきスペックとポイントを考えていきたいと思います。
中国のメーカーのパソコンって、サポートの対応が雑じゃないか?カタコトの時あるし。中国の人?
安いパソコンはサポートには期待できないですよね。パソコン代にはサポート代金も入ってると思えば、あまりに安いのは考え直した方がいいかもしれないですよね。
CPUについて
人間も脳から様々な指令を出すことで、体中のあらゆるところが動くようになっています。CPUは人間で言う頭脳とも言われている部分です。つまり、CPUは様々な指令を出す部分とも言えるので、パソコンの処理速度が遅いか早いかを決めるのは、この部分によるものが大きいわけです。
例えば、人間も簡単な計算であれば、早く終わりますよね?しかし、計算が難しくなるにつれて、時間がかかるようになったり、解けなくなったりもする。
パソコンでも同じようなことが起こります。簡単な作業。例えば、文章を書いたり、計算したりというのはそれほど時間がかかることではないんですが、これが動画編集やゲームなどの複雑な処理をパソコンにやらせようとすると、時間がかかったり、フリーズしたりするのはこのCPUの性能によるところが大きいです。
パソコンのCPUを確認する。
パソコンのCPUを確認してみましょう。コントロールパネルを開いてシステムをクリック。左のメニューのバージョン情報を開くとCPUが出てきます。では、これからパソコンを購入するとして、以下の様に表示されていたとしましょう。
intel Core i5-8300H (動作周波数:2.30GHz/)4コア 4スレッド
intel | これは単純にこのCPUを作っているメーカーです。他にも大手でAMDというメーカーがあります。 |
core | intelのCPUにはcoreやryzenというシリーズがあります。 |
i〇 | 基本的にi7>i5>i3という具合に性能が良くなります。また、当然ながら数字が大きくなるにつれ値段が高くなります。 |
8300H | 型番。最初の桁で世代が分かります。9〇〇〇となれば、9世代となります。 |
周波数 | 処理速度の速さ。ただ、単純にこの項目だけでは決められないところもある。 |
コア | CPUの中の頭脳の数と例えます。2コアであれば、2つの頭脳ということです。周波数だけで処理速度が速いと一概に言えないのは、コア数も関係してくるからです。 |
スレッド | 1つのCPUが同時に処理できる仕事の数 |
単純に考えると数字が大きくなればなるほどCPUの性能が良くなるということが分かります。
ポイントとしてintelであればcore i7シリーズの型番の数字が大きくなってくると、最近の機種であり、性能が高いものが多いです。またこのCPUに付随して周波数、コア数、スレッド数が増えてきます。簡単な動画編集であれば、core i5でも大丈夫ですが、いずれ凝った映像をする場合は、最初からcore i7シリーズの4コア程度のCPUのパソコンをおすすめします。
メモリについて
メモリとは、記憶できる装置のことを言います。ここではパソコンのデータを保存できるんですね。一般的にメモリーという時は、読み書き両方できるRAMのこと指しています。このメモリという部分は、ファイルやフォルダなどすべてを長期間に渡って保存できるHDDとは違い、一時的な保存とすることで、読み書きを高速化しているんです。
メモリの数が増えれば単純に処理速度が上がるとも言いますが、ここら辺はCPUの性能とも連動してくるので一概にメモリが大きい方がいいとも言えません。また、メモリは後々パソコンによって増やせる場合があります。あえて安く買って、後にスペックを向上させていく方法を取る人もいます。
最近のパソコンは高性能となったこともあり、メモリ8Gは標準となる傾向にあります。8Gもあれば動画編集に十分という方もいますが、それもCPUの性能によっては動画編集をするとフリーズしたり、プレビューにカクツキが見られます。
また、扱うソフトによっても違ってきます。動画編集ソフトが上級者用になってくると、そのソフトメーカーが推奨するメモリの容量も大きくなってきます。
GPUについて
CPUは頭脳と言いましたが、GPUは画像、映像を処理するための頭脳を言います。ただ、パソコンによっては、CPUにGPUが内蔵しています。しかし、動画編集をやるのであれば、GPUが別についている方がいいでしょう。
というのは、GPU(グラフィックボード)がついていれば、CPUはGPUに処理を任せるからです。動画編集をやる場合、このGPUの性能によって、動画編集の効率が全く変わってくるわけですが、このグラフィックボードの有無と性能によって、パソコンの価格もかなり違ってきます。
最近の機種でスペックも悪そうじゃないのに安い場合は大体GPUがついてない場合が多いです。
動画編集ソフトによっても選ぶパソコンは変わる。
動画編集ソフトも高度なことができるソフト、初心者向けソフト、トリミングなどの簡単なことしかできない無料ソフトがあります。なので、パソコンに入れたいソフトによって求められるパソコンのスペックが全然違うんです。
例えば、premire pro の推奨環境は以下です。
premire pro
最小仕様 | 推奨仕様 | |
プロセッサー | Intel® 第 6 世代以降 CPU または同等の AMD CPU |
Intel® 第 7 世代以降 CPU または同等の AMD CPU
|
オペレーティングシステム | Microsoft Windows 10(64 ビット)日本語版バージョン 1803 以降 | Microsoft Windows 10(64 ビット)日本語版バージョン 1809 以降 |
RAM | 8 GB の RAM |
|
GPU | 2 GB の GPU VRAM
推奨されるグラフィックカードの一覧については、Adobe Premiere Pro に推奨されるグラフィックカードを参照してください。 | 4 GB の GPU VRAM
推奨されるグラフィックカードの一覧については、Adobe Premiere Pro に推奨されるグラフィックカードを参照してください。 |
左側の最小仕様だけ見ると、当てはまるパソコンが結構ありそうな感じです。メモリが8GBですから。
しかし、実際には8GBだとまともに動作しないというユーザーの報告が結構あります。また、扱う映像が4Kクラスになると16Gでも結構厳しいという声もあるくらいです。この推奨スペックのパソコンを購入するとなるとある程度値段のパソコンとなります。
しかし、これがもしも動画編集ソフト、powerdirectorだとどう変わってくるのか?
powerdictor
OS | Microsoft Windows 10、8、8.1、7 SP (64 bit OS のみ対応) |
CPU | Intel Core™ i-series、または AMD Phenom® II 以上 |
GPU | 通常 2D 動画: 128MB 以上の VRAM、360 度動画: DirectX 11 に対応、AI プラグイン: 2GB 以上の VRAM |
メモリー | 4GB 以上 (8GB 以上推奨) |
空き容量 | 10GB |
powerdirectorであれば、ある程度のパソコンでも動作するようです。つまり、使うソフトによってもパソコンに求められるスペックも違ってきます。
動画編集を始める時のパソコンの推奨スペックとは?~まとめ
パソコンの場合、色々な要素が噛みあっていますし、人によってどの程度のことをやりたいのか?予算によっても選ぶパソコンが違ってきます。
なので、一概に動画編集にはこれっていうスペックはズバリと言うことはできませんが、色々調べてきて動画編集はもとより、様々な作業をしてもそれほどストレスがないパソコンを求めるのであれば、
core i7シリーズの7世代以上、4コア以上、GPU Geforce1060以上、メモリ16GB
は最低でも欲しいところです。もちろんこれ以下でも動画編集はできます。その場合は、powerdirectorの推奨環境を参考にすれば、中古で4、5万で買えるパソコンがゴロゴロしています。しかし、安さを求めるあまり、スペックを落としていくと、いざ動画編集に高度な作業が必要になった時にパソコンを買い替えする必要が出てるので注意が必要です。
僕なら動画編集パソコンはこれを選ぶ。
先ほど言ったスペックよりは当然上、しかも持ち運びできるノートパソコンとなると結構高くなりますね。しかし、かなりコスパがいいんじゃないか?というパソコンを発見しました。最近のパソコンメーカーは動画編集向け(もしくはクリエイター向け)のジャンルとして分けてくれるので選びやすいですね。
色々なパソコンを見て、コスパがかなり良いんじゃないかと思ったパソコンが以下です。
ノートパソコンでこの価格にも関わらず、NVIDIA GeForce GTX 1650 4GBが付いているのが魅力です。また、DELLの公式サイトからであれば、クーポン券もついて更に安くなる時もあります。