zyuhun weebill sを2か月使ってみてのレビュー

zyuhun weebill sを2か月使ってみてのレビュー

もともと、sony α6400を購入しようと思っていた時から、ジンバルは同時に購入しようと思ってたので、ジンバルについてはかなり調べた記憶があります。

以前、部活動の映像を撮って欲しいと知人に頼まれた時、気軽にポケットから取り出してすぐに撮れるようにハイスペックなスマホで購入したことがあったのですが、実際に撮ってみて分かったことがありました。

どんなに高性能なスマホを使っても手振れだけはどうにもできない。

いまでこそ、手振れ補正のついたスマホが出てきていますが、当時はジンバルが無いと映像がブレてとても見れるものではありませんでした。そこに目をつけた多くの会社がジンバルを世に出した時期でもありました。ただ、一眼の重さに耐えられるようなジンバルは価格が物凄く高かったので、ジンバルはあえてスマホで使うものとして各社売りだしていたと記憶しています。

それが1年半前くらいですかね。

今ではスマホは手振れ補正が当たり前のように搭載されていますが、まだまだジンバルで撮った映像と比べると、まだまだ差があるように思います。ただ、今のiphone11proには、バイクの振動にも耐えられるような手振れ補正がついていて、いずれジンバルはいらなくなるだろうというくらいの性能になっているのです。

一眼レフの手振れ補正についても、それくらい進んでるんじゃないかと僕も調べてみたわけですが、残念ながら一眼レフカメラの手振れ補正については、どの機種を見てみても今の段階でも、実用に耐えられるようなレベルにはなってないような気がします。

僕が購入したα6400には上位機としてα6600があるわけですが、大きな違いとしてα6600には手振れ補正がついています。実際にどちらを購入するか悩んでいた僕はこの機能に期待していました。もしも、手振れ補正が実用に耐えられるようなレベルであれば、ジンバルを購入する必要がないわけですから。

しかし、実際にα6600で手振れ補正が効いているといわれる動画を見て驚きました。

これで手振れ補正効いてるの?と、驚いてしまうくらいのレベルだったからです。α6400とα6600には3万~4万くらいの価格差があります。だったら、α6400を買って、浮いた3万円をジンバルに充てようということで、僕は購入を決断することができました。

ほぼweebill s一択になった訳とは。

当時でもジンバルのライバル機はweebill sの他にもたくさんありました。

しかし、本当に実用に耐えられるようなレベルにあるジンバルは、2、3機種しかなかったような感じがします。というのも、ほとんどのジンバルの積載重量制限が1㎏未満だったからです。

何故積載重量制限が1㎏だと使いものにならないのか?

確かにスマホやアクションカメラならこれで十分なんですが、これが一眼レフとなると、レンズ込みの重量で考えなければいけません。α6400の重量は400g弱。600gのレンズが限界ということになります。レンズ自体、今は結構軽量化しているようですが、それでも少し望遠のレンズをつけると1㎏は軽く超えてしまいます。

そこで、ある程度重量制限に余裕のあるジンバルを3つに絞りました。

  • MOZA Aircross 2
  • weebill s
  • DJI Ronin-SC

この3つは、機能的に突出した大きな違いもなく、積載量もそれほど差がありません。価格的にも数千円の差で収まっているので、この3つの選択肢からどれを購入するかを考えました。本当であれば、きちんと機能面の比較をするべきですが、あっという間にweebill sに決めてしまった理由が一つあります。それは、

weebill sはカメラを装着しながらの持ち運びが楽だったからです。

この画像を見て分かりますか?このweebill sの場合、こんな感じで持つことができます。腕を下げてグリップを持ちながらの移動が可能です。

本来この様にジンバルを縦に持って移動することが基本となります。ただ、この持ち方だと場所によっては目立つこともあります。この状態を常にキープしなければいけないジンバルだときついと思ったんですよね。

weebill sは場所によって持ち方の2択ができる。持ち運んでるようにみえて撮影もできる。この点がweebill sが一択になった理由です。

weebill sの3軸ロック機能

このジンバルを持ち歩いていると、この3軸ロック機能がとても便利に感じます。

weebill sには、アーム部分をロックできる赤いスイッチが他に2つあります。

持ち運びするときにこの赤いスイッチをロックする側にすると、ジンバルのアームが固定されるため、とても持ち運びしやすいんですよね。特にジンバル撮影が終わった後は、動かないようにロックすることで、カメラが揺さぶられることがありません。

また、このロック機能はジンバルをカメラに装着する時にも役立ちます。ジンバルはカメラのバランスがきちんと取れてないと、正常に動かすことができません。このバランス取りが往来のジンバルでは結構難しかったわけです。

※3軸ロック機能を使って、上記画像のような状態にしてからカメラを取り付けます。

しかし、このweebill sの場合、3軸のロック機能があるので、まず縦方向のバランスが取れたら、ロックを解除、横方向のバランスが取れたら、またロックを解除という風に段階を踏むことができるので、物凄く簡単にバランス取りができます。

いざ撮影を始めたいって時に、ジンバルにカメラを取付できなくて焦った人も多いと思います。その点で言うとこのweebill sはカメラの取付が楽でいいですね。

ジンバルのコントロールスピードが変えられる。

ジンバルは持って移動しながら撮影できるだけじゃなくて、手元の丸いジョイスティックでカメラを動かせます。つまり移動しなくても、カメラを持っている手を動かさなくても、手元のジョイスティックでカメラの視点を変えられるわけです。そしてカメラの動くスピードを設定ボタンで変えられます。

ジンバルも手持ち移動だと、全く手振れが起きないわけではありません。しかし、このジョイスティックを使えば、ジンバルの機械制御によってカメラを動かしているので手振れがかなり軽減できます。カメラの移動のスピードをある程度早めたり、遅くしたりすることが可能です。

パンフォローとロックモードの切り替えスイッチがある。

weebill sの主なモードは以下です。ここら辺はあまり他メーカージンバルとの差はないように思います。vortexモードは珍しいモードかもしれませんが、あまり、実践で使えるような機能ではないように思います。

パンフォローモード(PF)パン(横の動き)はしますが、チルト(上下)の動きはしません。ジョイスティックを使った場合、上下にカメラを動かすことができます。


ロックモード(L) パン(横の動き)、チルト(上下)ともにロックします。ジョイスティックを使うことで上下左右にカメラを動かすことができます。


視点モード(POV) スタビライザーの動きに応じて、3つのモーターが360°回転します。


Vortexモード カメラが360°パンします。


フォローモード
Goモード

パンフォローモードは横の動きだけができるモードです。縦方向がロックされていますが、撮影対象を追いやすいモードとも言えます。実際に僕もこのモードで多く撮影しています。ここからジョイステックを使って、映像に動きを加えたい時はロックモードにしたりするわけですが、切り替えがこのスイッチによって簡単にできます。

下アングルからの撮影が簡単

これは、グリップの取付により持ち運びが容易になったこと、また下のアングルからの撮影も容易になりました。下のアングルから撮影できることによって、映像にダイナミックさが生まれ、身長が低い子供などの目線に合わせることもできます。

グリップが3脚になる。

グリップを下につけると、3脚に早変わり。主に商品撮影や料理撮影などの手元撮影なんかだと、3脚にしての固定撮影はとても重宝します。このグリップはオプション購入ではなく、最初からついているのが素晴らしいです。

weebill sの悪いところ

設定のボタン操作がやりにくい

何故こんな仕様にしたのか、ちょっと分からないんですが、普通決定ボタンって中央ボタンを押す、もしくは代替ボタンを押したりするじゃないですか。このweebill sの場合、右ボタンが決定ボタンです。これがめちゃくちゃやりにくい。この仕様はこの機種、最大の欠点だと思います。

下の画像では見えにくいですが、液晶にcamera、advance、wheelと項目があります。ホイールを回すことによってどれかを選び、ホイールの右ボタンを押すことで決定です。

ジンバル起動中にアームを掴むとエラーが発生

おそらく他機種のジンバルもなるでしょう。ジンバル起動中にアームに触れたり、強く握って少しでも動かそうとすると、エラーが発生します。これはマニュアルにも書かれているとおりですが、ジンバルの扱いが雑だったりすると、このエラーが頻繁に鳴ります。

「axis lock」が表示される主な原因は、下記の3つの可能性が考えられます。 ①チルト軸ラッチ、ロール軸ラッチ、パン軸ラッチのいずれかがロックされている場合に表示されます。 ②手でカメラまたはアームの部分を押さえ続けた場合に表示される可能性があります。(軸ロックと認識した) ③バランス調整がきちんとできていない場合に表示される可能性があります。 ※バランスが調整されていないケースが最も多くなっています。

このaxisロックによるエラーが慣れないうちは頻繁になります。多いのが3軸ロックのスイッチを外し忘れている場合。また、アーム部分を持ってしまった時。上の③が原因でエラーが発生している場合は、もう一度バランス調整を行う必要があります。

サポート

これは致し方ないのですが、僕の場合新品でヤフオクで購入しました。しかし、この場合メーカーからの問い合わせにも答えてもらえません。正規の代理店での購入しか問い合わせは受け付けてもらえないようです。知らずに購入した僕としては、まさか購入店に設定方法を聞かなければいけないとは思ってもみませんでした。

ジンバルなどは利益目的で販売しているところも多いので、細かい設定方法などは答えられない店も多いと思います。マニュアル(説明書)があまりにも見にくく、説明不足なため設定には多少苦労すると思います。自分での設定が不安が人は、必ず正規代理店にて購入してください。(※amazonの商品でも正規代理店かどうかを確認した方が良いです)