Gemini advancedのWebブラウジング機能を使ってみたら驚くほどの結果だった。

Webブラウジング機能（Webサイトから情報を収集して回答する機能）

僕的には、もっとも期待していた機能の一つです。今までも検索結果から情報を引っ張り出してきてAIが回答してきてはいましたが、その精度を今回検証してみたいと思います。

有料になったことで精度は間違いなく高くなってるだろう勝手な願いもあります。

今回はGemini advancedのwebブラウジング機能を使って、公式サイトなどの製品の価格をきちんと収集してくるのか検証してみたいと思います。

製品の最新の価格をAIが完璧に収集できるようになれば、営業する時の提案も楽になるよな。

今まで、取引先の製品の価格は手作業でチェックしてきましたからね。もし、webブラウジング機能の精度が高ければ、仕事もかなり効率化できるようになると思います。

最新の価格を取得できるかテストしてみた。

早速 insta360の公式サイトの中からジンバル　insta360 flowの製品価格を調べてみたいと思います。もしも、有料化によって能力が向上したのであれば、最新の情報を拾ってくることなど簡単なはず。Gemini advancedでジンバルinsta 360 flowの3月22日時点の販売価格を質問してみました。

はい。公式サイトでの販売価格を調べたら、Gemini advancedが出してきた価格と全く違いました。これだけの価格差があると、ちょっと価格調査に使えないと言ったレベルです。

Gemini AdvancedのWebブラウジング機能とは「従来のWebブラウザとは異なり、AIの力を活用してより高度な情報検索とブラウジング体験できること」らしいです。

高度な？

これだけ価格が離れてるとさすがに高度とは言えませんよね。また、価格って普通は最新の価格を言うもんじゃないですか？しかし、最初に質問した時はは12月20日時点の価格を回答してきたんです。

何故？

あまりに価格が違うので、「今度はあなたは市場調査価格のProです。」と、付け加えて質問してみました。その結果がこちら

クリエイターキットの価格まで親切に教えてくれますが、「どこをどう調べてんの？」という感じで、価格が全く違います。

公式メーカーで販売されている価格と比べると随分と開きがあるようで、「3月22日時点での価格、」と、再度質問してみても同じです。しかも、間違いを指摘すると、12月20日時点での価格という言い訳（笑）とも取れる回答をして、AIが謝ってくるという不可解さ。

しかも謝ったからといっても、出してきた価格は全く同じ。

実はwebブラウジング機能は日本語対応していない？

Gemini advancedはそもそも日本語対応していないという情報を見つけて絶句しました。結構な時間を調べたんですが、対応していないとなると、調査自体がまったく意味をなさないものとなってしまいます。

しかし、３月時点となっているので、もしかしたら４月には対応しているんじゃないかとソースを探してみたものの、確認できず。（日本語に対応しているのかしていないのか、

もっともらしい回答をしてくるので、日本語にはすでに対応しているものと思っていましたが、Gemini advanced自体が日本語に対応していないなら、そもそも有料化になんてしないで欲しい。。。

ということで、英語でGemini advancedに聞いてみました。

You are a market price research professional. Please tell me the manufacturer’s price of insta 360 flow and the selling price at other companies.(あなたは市場価格調査のプロです。insta 360 flowのメーカー価格や他社での販売価格を教えてください。)

その結果が以下です。

日本版の公式サイトではinsta 360 flowのスタンダード版は日本円では20900円で割引されて19220円となっています。ドル円で換算しても価格はまったく合ってないです。

ただ、googleの検索で英語版の価格を調べると、一番上の検索結果に159ドルと表示されていたサイトがあったので、ただ検索結果から拾ってきたものを回答しているだけでしょう。

AIでも公式サイトを見分けることができないんでしょうかねぇ。

Gemini advancedのwebブラウジング機能の今後

結論から言うと、Gemini advancedのwebブラウジング機能での価格調査はやめておいた方が無難でしょう。

というか、まだ早いような気がします。AIは公式サイトであるかどうかさえ、まだ判断できず、検索結果からの情報をそのまま回答に反映させているとしか考えられません。

それだと情報が古くなってしまうので、公式サイトなどから常に最新の情報を得れるようになれば、この機能を活用をして色々なことができるとは思うのですが、、、

AIも凄いもんだと勝手に思っていたけど、まさか製品の正確な価格を拾ってくることすらできないとは、、、月に2900円払うのはもったいなくないか？

せめてもう少し精度を高めてもらわないと、これじゃあダブルチェックが間違いなく必要になって、AIを使ったところで効率的じゃなくなる。Gemini advancedの有料化はもう少し待った方がいいかも知れません。