この第一石油類は特殊引火物と同じくらい大切かもしれませんね。過去問見るとやっぱり出てます。特殊引火物よりはガソリンの方が馴染みがある方も多いと思うので、第一石油類は比較的覚えやすい部類にあります。
第一石油類は物品名のほとんどが「ン」で終わるのはほんと助かります。(酸化プロピレンは最後「ン」がつきますが、特殊引火物なので間違えないでください。他にもあります)
また、酢酸エチルも第一石油類なんですが、酢酸と覚えておいてください。「ン」が付くので覚えやすいです。
第一石油類の特性は、
第一石油類は引火点21C°未満(以下と絶対覚えないように。)水より軽く、空気より重い。静電気が発生しやすい。
あと、引火点の問題が出た時の未満と以下はよく見ておかないと危ないです。流して問題を読んでると、ここの部分に気づかずに解答して間違えている時が結構あります。
ガソリン(非水溶性)
引火点がかなり低く、-40C°以下です。ここまで低いと特殊引火物と間違えそうなので、注意が必要です。ガソリンを利用する人にとったら、ここまで危険性が高いとは思ってなかったという人もいるかもしません。第一石油類に分類されているので、結構危ないんだなと覚えておいてください。
- 比重 0.65~0.75
- 引火点 -40C°以下
- 発火点 300C°以下
- 燃焼範囲 1.4~7.6%
- 水に溶けないので非水溶性です。
- 蒸気が空気よりかなり重いので低所に滞留する。
ベンゼン(非水溶性)
- 蒸気比重 2.8
- 引火点 -11C°
- 発火点 498C°
- 水に溶けないので非水溶性
- 毒性が強い
アセトン(水溶性)
- 蒸気比重 2.0
- 引火点-20C°
- 発火点 465C°
- 燃焼範囲 2.5~12.8%
- 直射日光を避け、密栓して保管
- 水に溶ける。
表でまとめてもう一度覚えます。
引火点 | 発火点 | 沸点 | 燃焼範囲 | 蒸気比重 | |
ガソリン | -40C° | 300C° | 40~220C° | 1.4~7.6% | 3~4 |
ベンゼン | -11C° | 498C° | 80C° | 1.2~7.8% | 2.8 |
アセトン | ー20C° | 465C° | 56C° | 2.5~12.8% | 2.0 |
ガソリン、ベンゼンは非水溶性、アセトンは水溶性。指定数量が変わってきます。非水溶性であれば200L、水溶性なら400Lとなります。
特にガソリンは水に溶けず、蒸気は重い。
この部分は何度も復唱して覚えた方がいいですね。ガソリンは水に浮くのか?溶けるのか?空気より軽いのか?少ないのか?関連する問題結構出るような気がします。