令和6年度下期実技試験でお世話になったHOZANさんから販売されている実技の工具を紹介します。実質的に、僕の場合今回が初めての実技試験だったので、他の工具と比べることはできませんが、今回使ったHOZANさんの工具であれば、問題なく実技に使うことができました。
HOZAN DK-28ポーチに入っているものは以下の通りです。
- 布尺
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- 電工ナイフ
- ウォーターポンププライヤー
- ペンチ
- VVFストリッパ
- 圧着工具
結構色々なものが入っていますが、実技試験で絶対に使うものは、VVFストリッパと圧着工具、そしてプラスとマイナスのドライバーの4つとなります。
VVFストリッパ

このVVFストリッパは万能過ぎます。最初はコツがよく分からないまま、被覆を剥いてましたが、コツをきちんと覚えると、苦手だったのが嘘のように簡単で素早く剥くことができるようになります。
まずは外装被覆からですが、2.0の3心、2.0の2心、1.6の3心、1.6の2心の4つで剥くことができます。2.6までは入ってません(2.6は実技では使わないのでいらないですね)

僕は絶縁被覆に傷がつかないように、一度噛んでもそのまま引っ張らず、外して別部分を少し噛んでから親指で押します。簡単に外れますし、絶縁被覆を傷付けないで済むんですよね。
また、3心のところに2心で噛ませたりすると、綺麗に剥けないので、一度「あれ?剥けないな」と思ったら、きちんと2心か3心か合ってるか確認してから剥いてみてください。
絶縁被覆を剥く場合ですが、これが面白いことに握りこんでも電線まで傷つかないんですよね。うまい具合に絶縁被覆にだけ切れ目を入れることができます。あとは、先ほどの要領で、別の部分を噛んでから親指で押し出す。スルっと絶縁被覆を剥くことができます。
圧着工具

現場レベルで使っている人からすると、少し小さい圧着工具。リングスリーブを圧着するための工具です。リングスリーブに圧着する時にマークを付けてくれるわけですが、マーク自体は見えにくい上に小さいです。ただ、別メーカーの工具を使っても、マーク自体は小さいので注意。
圧着工具自体小さいので、小さい力を大きい力に変換しづらいかもしれません。中マークを付ける時は結構な握る力を必要とします。女性だと中マークは両手じゃないとできないかも知れません。
あと、仕様なんですが、リングスリーブをつけて、少し握りこんでしまうと、そこからはきちんと圧着するまで戻れないんですよね。

例えば、握っている途中にマークが間違っていることに気づくということが結構あるんですが、そこからは圧着マークが付けられるまで握りこまないとリングスリーブを外すことができないので要注意です。
プラスドライバーとマイナスドライバー

何の変哲も無いドライバーですが、実技ではランプレセプタクルのねじの締め付け、スイッチでの電線の外し等、使い途が多いです。ネジやスイッチの外し穴に合うようなサイズのドライバーになっています。
ただ、スイッチの外し穴に関しては、ドライバーが専門工具となっているわけではないので注意が必要です。ドライバーを力一杯差し込むと壊れます。実技でこの部分を壊すと欠陥となるので注意が必要です。
ペンチ

これは実技でリングスリーブや差し込みコネクタの電線を切る際に使います。全問題にリングスリーブを使うように指示されているので、この工具もまず使うと思っていいのですが、ペンチを使う人もいれば、面倒でVVFストリッパを使う人もいます。
ペンチを使った場合はやはり切りにくいんですね。向きもあるので。VVFの場合は目視になりますが、手軽にスパッと切れちゃうので、実技のように時間が無い状態だと、結局VVFストリッパを使ってしまう場合が多いです。
あまり必要の無い工具
あまりというのは、全く使わないわけではないですが、ほとんどの実技問題では使わなくていいものや、あれば便利だけどって物もあります。上記の4つものを単独で買えば安く済むわけですが、やはり他の色々なメリット(実技の解説動画+ハンドブック)等があるからこそ、この工具セットが売れてるんだと思います。
布尺

あれば便利なんですが、これは100円ショップのもので代用しました。布尺だと収納に困るんです。ボタンを押すと収納するメーターの方を使ってました。あと、これに合わせてテープを持ってった方がいいですね。布尺が動かないようにテープで固定する為です。
電工ナイフ

絶縁被覆を剥く時に電工ナイフを使う方もいるようですが、今はVVFストリッパで剥いた方が簡単かと思います。少なくとも今回の実技試験では全く使いませんでした。アウトレットボックスのゴムブッシングに切り込みを入れる時には使うかも知れません。
ウォーターポンププライヤー

これはねじなし電線管を使う時に、ロックナットやカップリングの締め付けをすることができます。これを使えば、きちんと締め付けはできますが、僕は手で締めてもそれ程緩さは感じませんでした。
実技試験の場合は、そこの部分が明らかに緩んでれば欠陥となるので、本当であれば使った方がいいのですが、これはマルチツールというものを使うと簡単にできます。
ポーチ
これは工具ではなく、工具を入れるものになるわけですが、あんまり良くないですね。結構工具が重いので、持ち運びする時に破けてしまうんじゃないかと心配になるんですが、とりあえず今のところ、破けてません。が、専用の工具入れ買った方が、持ち運びしやすくなるのは確かです。
実技の工具 HOZAN DK-28 まとめ
道具としては使いやすいものばかりですが、たくさんの工具を見てみると、やはり若干価格が高い傾向があります。なので、安上がりに済ませたい人は、上記で挙げた、VVFストリッパ、圧着工具、+-ドライバー、ペンチのみの購入で良いと思います。
それぞれ別個で買うとなると、
ホーザン(HOZAN) VVFストリッパー 電気工事士試験対応 ワイヤーストリッパー P-958
ツノダ(Tsunoda) VVFストリッパー VAS-230
ホーザン(HOZAN) 圧着工具 リングスリーブ用 電気工事士試験に JIS C9711 適合品 成形確認機構付 適応サイズ:「小(1.6×2を含む)」「中」
【Amazon.co.jp限定】電工プラスマイナスドライバーセット
となりますが、DK-28を購入するよりも安くなります。